大伸会インプラント治療ガイド 東京・千葉・埼玉・茨城

インプラント

インプラント症例写真

1ピースインプラントによる骨量1ミリへのサイナスリフト

ブローネマルクによりオッセオインテグレーションの概念が確立された当初、インプラントは下顎のオトガイ孔間ボーンアンカードブリッジとして施術、機能されました。
また、初期の埋入術式においては下顎骨に限定され上顎骨に埋入されることはほとんどありませんでした。

1ピースインプラントによる骨量1ミリへのサイナスリフトそれは上顎骨特有の脆弱な骨質と上顎洞の存在による垂直骨量の不足によるものであったことは、周知の事実です。
現在GBRの概念のもと、それより派生した種々なる造骨法により画期的に適用範囲は拡大しました。
この度IAI研究会において演者が発表した4例は、2004年4月より施術しているAQB1ピースインプラントによる上顎洞直下垂直骨量1〜3ミリの欠損部分へサイナスリフト1回法同時埋入であるsimultaneous approachにより施術した4症例を報告しました。現在すべて順調に経過し4症例ともに補綴処置を終え機能回復しています。
これらの症例は、ご清聴頂いた先生方から少々冒険的過ぎる試みであるとのご批判を頂いたようでした。

しかしながら、現在これらの症例のすべてに機能回復がなされ、また最初に行われた施術症例は機能回復が行われてすでに1年以上が過ぎ、順調に経過していることを考えれば、それらの結果とサバイバルレートからして冒険と思われるほどの術式ではないことが確信できます。
それではなぜ冒険的と思われるこれら症例のすべてが機能回復が行われるまでに成功したかというと、それは少々の症例選択と患者への徹底した注意事項の喚起、そして厳重なメインテナンスにあったと思われます。

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症例選択と注意事項、所謂ガイドラインとして
  1. 1.片側遊離端欠損症例であること。
  2. 2.片側遊離端欠損部位において残存歯は上顎第一小臼歯まで残存し、残存歯は骨植堅固な歯であること。
  3. 3.インプラント埋入本数は3本以上とする。
  4. 4.埋入された1ピースインプラントツイストワイヤーパターンレジンにて必ず連結固定を施す。
  5. 5.欠損部中央の最も上顎洞の下垂した部が骨量1ミリであっても、前後の埋入部位の垂直骨量は必ず3ミリ以上の骨量を有していること。
  6. 6.欠損部前方埋入部に3ミリ以上の骨量が存在しない場合は、1.8ミリ径のミニインプラントを隣在歯の遠心近接部に埋入するか、あるいはできるだけ多数の残存隣在歯をツイストワイヤーとレジンで連結固定し、その歯群とインプラント群とを連結固定し、固定の強化を図る。また、後方部に骨量が足りない場合は上顎結節部にミニインプラントを埋入し、インプラント群と連結固定する、前後方部ともに骨量が3ミリ以下の場合は両側ともに上記施術を行い埋入する。 尚、このミニインプラントはスレッドの深い物を選び即時負荷に耐えうる形態を有していることが望ましい。また、このミニインプラントは少なくとも2ヶ月間は除去しない。
  7. 7.患者への注意事項として、難症例であることから1ピースインプラントの特性上、舌でインプラントを押したり触るようなことはしないよう厳守させる。
  8. 8.術後頻繁に経過観察を行うとともに来院時徹底したPTCを行い、また患者自身のプラークコントロールの徹底も図る。 以上が症例選択と注意事項である。 また術者側においては、少なくともsimultaneous approachの経験が10症例以上あるインプラントロジストであることを願いたい。ご清聴頂いた先生方の日々の臨床でこれら症例が何らかの参考になれば幸いである。

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【症例1】
図01 術前レントゲン写真
図01 術前レントゲン写真
図02 術前口腔内写真
図02 術前口腔内写真
図03 術直前口腔内写真
図03 術直前口腔内写真
図04 サイナス開窓時
図04 サイナス開窓時
図05 ミニインプラント埋入とインプラント窩形成時
図05 ミニインプラント埋入と
インプラント窩形成時
図06 インプラント埋入時
図06 インプラント埋入時
 
図07 術直後レントゲン写真
図07 術直後レントゲン写真
図08 術後2週間経過後口腔内写真
図08 術後2週間経過後口腔内写真
図09 インプラント歯冠形成時
図09 インプラント歯冠形成時
図10 上部構造体装着後1年経過のレントゲン写真
図10 上部構造体装着後1年経過の
レントゲン写真
図11 上部構造体装着後1年経過の口腔内写真
図11 上部構造体装着後1年経過の
口腔内写真

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【症例2】
図01 術前レントゲン写真
図01 術前レントゲン写真
図02 術前口腔内写真(前方)
図02 術前口腔内写真(前方)
図03 術前口腔内写真(上顎)
図03 術前口腔内写真(上顎)
図04 術前口腔内写真(下顎)
図04 術前口腔内写真(下顎)
図05 術後レントゲン写真
図05 術後レントゲン写真
図06 保定中口腔内写真
図06 保定中口腔内写真
図07 術後レントゲン写真
図07 術後レントゲン写真
図08 術後口腔内写真(前方)
図08 術後口腔内写真(前方)
図09 術後口腔内写真(上顎)
図09 術後口腔内写真(上顎)
図10 術後口腔内写真(下顎)
図10 術後口腔内写真(下顎)

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全顎欠損にAQB1ピース1回法インプラントで対応した症例

日常の臨床における無歯顎症例の補綴方法として通常、総義歯、又はインプラント磁性アタッチメントを併用した義歯といった方法が考えられます。
もし義歯以外でとの要望があった場合、全顎にインプラントを植立するという方法も考えられるが、症例は少ないと思われます。その理由として多大な費用治療期間植立方法待機期間の咬合問題、また咬合関係をどうするか、等々の様々な問題があり、患者さん、また術者の側も大変だからでしょう
。 今回、患者さんからのインプラント植立への強い希望があり、AQB1ピース1回法インプラント全顎に植立、上部構造装着までの期間、義歯を使用しながら不自由な期間を最小限に押さえ、良好な結果を得ることができたので、工夫した点を交えて紹介しました。

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症例1:53歳、男性
初診時、上下顎P.Dを使用していたが残存歯はすべて動揺が著しく、保存困難と診断し、下顎よりAQB1ピースインプラント植立を計画しました。下顎即時義歯(F.D)作製後、左右臼歯部、前歯部と3回に分けて植立、それぞれ植立直後に使用中の義歯の内面を削合し、インプラント体に余分な負荷がかからないようにしました。下顎14本のインプラントすべての初期固定が得られた後、上部構造を装着。上顎も同様に14本植立、上部構造を装着しました。
症例−1 術前
症例−1 術前
症例−1 ステントを入れパノラマ撮影
症例−1 ステントを入れパノラマ撮影
症例−1 下顎植立終了
症例−1 下顎植立終了
症例−1 義歯内面を削合
症例−1 義歯内面を削合
症例−1 下顎上部構造装着
症例−1 下顎上部構造装着
症例−1 上顎植立終了
症例−1 上顎植立終了

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症例2:53歳、女性
前出の症例と同様、下顎に3回の手術13本植立し、義歯内面を削合しながら咀嚼をしてもらい、初期固定を待ちました。最後の手術からほぼ2ヶ月後、上部構造を装着し、順調に3年経過しました。

当時AQBの2ピースインプラント発売直後で選択を非常に迷いましたが、、いずれの症例も、経験の多い1ピース1回法インプラントで問題ないと判断し施術しました。結果は予想どおり1回法のメリットを最大限生かすことができ、早期に確実に、そして患者さんの肉体的な負担と術者の精神的なストレスを最小限に植立できたものと思います。

症例−2 術前
症例−2 術前
症例−2 術後
症例−2 術後

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